
01
Mutter母
雪の降る静かな部屋で交わされる、母との最後の時間。喪失と祈りから物語が始まります。

02
Asche灰
名前の代わりに与えられた「灰かぶり」という呼び名。灰に覆われた暮らしの中で、少女は声を失っていきます。

03
Der Haselbaumハシバミの木
母の墓に育った一本の木。孤独な少女の願いを受け止める、記憶と希望のよりどころです。

04
Ich will auch私も行きたい
華やかな舞踏会を前に、初めて口にする小さな願い。「私も」という言葉が、閉ざされた運命を動かし始めます。

05
Bäumchen, rüttel dich小さな木よ、揺れておくれ
白い鳥と金色の光が夜を満たし、灰の服は輝くドレスへ。物語が魔法に包まれる瞬間です。

06
Alle sehen michみんなが私を見ている
誰にも顧みられなかった少女へ、一斉に注がれるまなざし。憧れと高揚、その裏側にある息苦しさを描きます。

07
Noch einmalもう一度
一夜だけでは終われない夢。消えてしまうと知りながら、少女はもう一度あの光の中へ向かいます。

08
Ich sehe euch私にはあなたたちが見える
見られるだけだった彼女が、今度は周囲を見つめ返す。華やかな仮面の下に隠された欲望や偽りが露わになります。

09
Eine Spur von mir私の痕跡
夜明け前に残された一足の靴。それは誰かに見つけてもらうための手がかりであり、消せなかった自分自身の痕跡でもあります。

10
Schneid es ab切り落として
靴に選ばれるため、自らを削り、傷つける者たち。美しさと成功を求める欲望が、童話の残酷な本性を映し出します。

11
Er passtぴったりだ
ついに足に合った靴。しかし「選ばれた」という結末は、本当に彼女が望んでいたものだったのでしょうか。

12
Wie soll ich heißen私は何と名乗ればいい?
灰かぶりでも、誰かの娘でも、王子に選ばれた女性でもない自分。与えられた役割を脱ぎ捨て、本当の名前を探します。
INTERLUDE
魔法よりも、
名前を取り戻す物語。
華やかな変身の向こう側にあるのは、誰かに見つけてもらうことではなく、自分の声を失わないこと。
