『アイデンティティ』は、「自分らしさって、なんだろう」という問いから生まれたアルバムです。
ポップ、ロック、エレクトロニカ。かわいいもの、不穏なもの、笑えるもの、少し痛いもの。曲が変わるたびに、音楽も、景色も、語っている人間の顔さえ変わっていきます。
ひとつのジャンルにまとめようとすれば、きっとまとまらない。ひとつの言葉で説明しようとしても、どこかがこぼれ落ちる。
でも考えてみれば、人間だってそうなのかもしれません。強い日もあれば、弱い日もある。笑い飛ばせることもあれば、どうしても忘れられないこともある。昨日と言っていることが違う日だってある。
それでも、そのすべてを選び、作った人間は同じです。
「自分らしさ」とは、ひとつのスタイルを守り続けることではなく、矛盾も変化も含めて、自分なのではないか。
だからこのアルバムでは、バラバラなものを、バラバラなまま閉じ込めました。いろんな自分がいていい。矛盾していてもいい。かわいくても、変でも、暗くても、くだらなくてもいい。
その全部を含めて、『アイデンティティ』です。